レポート

すみゆめ活動レポート【10】日本文化を粋にたしなむ

2016.10.15 | レポート

企画名落語茶禅 -黒船がやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!
  • 団体名 : 粋プロジェクト
  • 開催日 : 2016年10月15日 (土)
  • 会場 : 隅田川テラス、墨田区役所うるおい広場

みなさまこんにちは、すみゆめ活動レポーターの菅野です。

暑かった夏も過ぎ、過ごしやすい季節になりましたね。

芸術の秋ということで、今回レポートさせていただくのは粋プロジェクトさんの「落語茶禅 -黒船がやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!-」です。

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取材日はまさに秋晴れ!場所は隅田川テラスで、吾妻橋の向こうは浅草、多くの人が行き交っていました。

私が体験させていただいたのは竹田理絵先生(茶道裏千家教授)による「茶道プレゼンテーション&茶禅体験」です。先生は海外の博覧会でも常に高い評価を得ていて、年明けにはミラノにて茶禅パフォーマンスをおこなうそうです。

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茶道プレゼンテーションでは、まず茶道の基本的な作法について分かりやすく説明していただきました。またよくある質問についてもお答えいただきました。

 

‐上手に抹茶を点てるには?

茶筅を立て、手首のスナップをきかせながら縦に早く点てます。時間は10秒ほどで泡立つようにすることが美味しく点てるポイントです。

 

‐お抹茶は何口で飲めば良いの?

基本的に、一椀で飲むお茶は何口でもかまいません。ただ濃い茶のようなお抹茶は3口とされています。

 

‐お茶菓子は抹茶を飲みながら食べてもいいの?

お茶菓子はお抹茶が出る前に、できれば食べ終わっていただくと良いです。のちほど苦いお抹茶がでてくるので、先にお茶菓子を食べ終えた方がより一層お抹茶を美味しく感じられます。

 

プレゼンテーションの中で竹田先生は、茶道を究極のおもてなしだとおっしゃっていました。それは一杯のお茶を美味しく召し上がってもらうためにお茶の点て方、お椀、お菓子、場所と様々考えるからだと。茶道のおもてなし、おもてなしから生まれる人と人の交流は穏やかで大変有意義なものなのだと思いました。

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プレゼンテーションが終わったあとはいよいよ茶禅体験です。隅田川をバックに立派な野点傘が迎えてくれます。

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先生がひとつひとつ丁寧にお茶を点ててくれている中、主菓子が配られます。白あんの甘さがちょうどよく、口の中に残るその甘みがお抹茶の苦みを引き立ててくれました。

本日のお茶の名は「茶禅」で、京都宇治のお茶屋さんにオリジナルでつくっていただいてるとのこと。川が流れる音、暖かい日差し、ほんのり苦いお抹茶…ゆっくりとした時の流れを感じることができ、大変贅沢な時間を過ごしているなぁと思いました。

 

茶禅体験者の中には中国上海からいらした方がいて、抹茶を「おいしい、おいしい」と召し上がっていました。先生の茶室にて日本伝統工芸体験教室をおこなっているそうですが、スイス、ドイツ、アメリカなど8割が欧米人だそうです。アジア圏は国々独自のお茶文化があるためかもしれませんが、もっとアジア系の人に知ってほしいと先生はおっしゃっていました。

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茶道は畳がある茶室でおこなうもので少々敷居が高いイメージが強かったのですが、今の時代、電気炉もあることから野点(野外で催す茶会外)が大変しやすくなったような気がします。今回のように自然をバックに楽しむ茶道もあれば、ときには街中で、オフィスの中でも…お茶、お茶碗、茶筅、炉と最低限の道具があれば場所を選ばずお茶会がひらけそうな気がしました。街や人のライフスタイルは一刻一刻変わっていますが、茶道はどんな時代、どんな場所であってもその側に本質を変えずに寄り添っていたように思います。

日本の伝統文化でありながらその柔軟性の高さに改めて気づけた1日でした。

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このイベントは、葛飾北斎が生きた隅田川沿いで、日常に和を添えることをテーマとして「一般社団法人 日本メディアアート協会」と「粋プロジェクト」の2団体で共同開催する『画楽人 ~秋のうらら ~』というプロジェクトの一環となっています。

粋にたしなむアートな1日ということで、他にもイベントがたくさんおこなわれていました。

落語家の花伝亭らぶめーたーさんは、アメリカから日本に来て落語を覚えてしまったとのことですが、流暢な日本語とコミカルな上半身の動きで笑いをさらっていきます。

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– [遊ぶ]北斎もびっくり!~筋書のないアート~ –

共同主催のJMAA日本メディアアート協会さんによる巨大横断幕ワークショップ。北斎や、墨田ゆかりの塗り絵図案に通りがかった人々が色をつけていきました。

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日が落ち、隅田川も吾妻橋や屋形船のライトに照らされ表情をガラリと変えた頃、粋プロジェクトさんによるパフォーマンスが始まりました。心地よいピアノの音色とともに、北斎の画がスクリーンに映し出されます。スクリーンをバックに生け花、剣術のパフォーマンスもおこなわれます。北斎の絵が四季折々変わっていき、また生け花が剣士によって切られることで季節の移り変わり、生と死の移ろいが新たな手法によって表現されていました。

 

今日1日で様々な日本の伝統文化を体感しました。プログラム全ての切り口が斬新だったため、わたし自身新鮮な気持ちで楽しく伝統文化に触れることができました。

 

レポーター:菅野瑛美(かんのえいみ)

墨田区生まれ墨田区育ち。すみゆめ活動レポーターが初めての執筆活動となる。趣味はアートと旅行とおいしいものを食べること。アート好きが高じて、現在アートマネージャーとして展示を手がけるなど多岐に活動をしています。

○2017/2/9㈭~2/14㈫ 国立市アートイマジンギャラリー

芸術の存在意義「展」No.25にてギャラリートーク

○2017/5/1㈪~5/7㈰ 下北沢バロンデッセギャラリー

「ROOM」展 (https://www.facebook.com/events/1805770966331324/) 

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