レポート

すみゆめ活動レポート【9】向島で投扇興を通じて異文化交流

2016.10.22 | レポート

企画名北斎散歩【向島編】
  • 団体名 : ひらがなネット株式会社
  • 開催日 : 2016年10月22日 (土)
  • 会場 : 【集合】東武スカイツリーライン「とうきょうスカイツリー」駅 正面改札

 1022日、ちょっぴり曇り空のなか、外国人と日本人をつなぐ「ひらがなネット」主催の「北斎散歩」が開催されました。今回は、花街である向島を中心に1.8㎞のコースをみんなで歩きます。参加者の中にはメキシコやドイツ、タイ、マレーシアなどから来た10名ほどの外国人観光客の姿も見られました。

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 「いざ、出発!」と思いきや、「北斎散歩」というだけに、歩き出す前に北斎や北斎が生きた江戸時代に関するレクチャーがクイズ形式で用意されていました。

そのうちのいくつかをご紹介します。みなさん、お分かりになりますか?

(答えはレポートの最後に)

 

Q. 90歳まで長生きした北斎ですが、江戸時代の平均寿命はいくつでしょう?

Q. 北斎は一生のうちで90回も“とあること”をしました。それはなんでしょう?

 

 さて、いよいよ出発です。まずは、「ものコト市」が開催されている牛嶋神社をめざします。「せっかくの機会だから異文化交流を」と、メキシコから来たという男女3人組に声をかけてみました。会社の同僚であり友人でもあるという3人は、とにかくフレンドリー。築地市場や浅草の話、ひいては「なぜ日本にはガソリンスタンドが少ないのか?」なんて話まで飛び出してきました。メキシコは車社会なので、ガソリンスタンドが街角のあちこちにあるのだそう。

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そんな話をしながら歩くこと約10分。牛嶋神社に到着です。境内は「ものコト市」に来た多くの人たちでにぎわっていました。アクセサリーやバッグ、器など手づくりの品々が売られており、ライブやワークショップといったイベントも行われています。

ここで15分ほどの自由時間に。蜘蛛の子を散らすように、みなさん思い思いにお店巡りを楽しんでいました。作り手の方々と直接話をしながら選べるので、自然とモノへの愛着が湧いてきそうです。

 

 次の目的地は、三囲(みめぐり)神社。神社に向かう道すがら、タイから来たという女の子二人組と会話をしながら歩いていると、「日本のサラリーマンはどうしてみんな同じような格好をしているの?」「日本ではみんな夜遅くまで働いているけど、一般的な就業時間は何時までなの?」という、予想外ながらもハッとさせられる質問に驚かされました。そんなちょっとしたカルチャーショックを受けつつ、5分ほど歩くと三囲神社に到着。

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三囲神社は、三越を創業した三井家が江戸に進出して以来、守護神として信仰してきた神社です。その信仰の理由には、神社が日本橋から東北(鬼門)の方角にあたるため「鬼門除けの神」としたという説や、三囲の「囲」の字が「井」の字を囲んでいることから三井家を守るとされたからなど、諸説あるといいます。参道を進み、二の鳥居を抜けると、三越の象徴でもあるライオン像がお目見え。2009年に閉店した三越池袋店のライオン像を神社に移設、奉納したそうです。三井家とゆかりが深いことが伺えます。

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そして、いよいよ今回のメインイベントである投扇興体験の会場・向島町会会館へ。上方舞吉村流名取師範の吉村ゆらさんから投扇興の手ほどきを受けます。

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投扇興は、文字通り、扇を投げて遊ぶゲーム。桐箱の上に載っている「蝶」に扇を当てて、得点を競い合います。蝶に当たるだけでなく、扇が桐箱の上に載ったり、落ちた蝶が立ったりすると特別点がもらえるのも面白いところです。偶然の産物を楽しむ、江戸の人々の遊び心が感じられます。投扇興の扇は軽くできていて、すっと押し出すように投げるとふわりと一回転しますが、力が入り過ぎてしまうとボテッとただ落ちてしまいます。その力加減が最も難しいところ。

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各自、扇を投げる練習をした後、3グループに分かれて個人戦が繰り広げられました。

部屋のあちこちで、「すごい!」「あー、惜しい!」などの一喜一憂の声が聞こえてくるほど、みなさん大盛り上がり。

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最後には各グループの高得点者同士で決勝トーナメントが行われ、なんと決勝戦は外国人対戦となりました。メキシコから来たジョナサンさんと、タイから来たアビシャンさんの一騎打ちです。二人とも投扇興はもちろん初めてですが、グループを代表する投扇興の腕前だけに、一進一退の大接戦となりました。

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みんなが見守るなか、6対5でこの戦いを制したのは、ジョナサンさんでした。そのあまりの上手さに、「前世はきっと日本人だったんじゃないか」という声も。

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最後にみんなで記念撮影をパチリ。日本人参加者の方に感想を伺うと、「こういうゲーム感覚のものがあると初対面同士でも盛り上がって、一気に距離感が縮まりました」とのこと。その満足度は、みなさんの笑顔に裏付けされています。

 

1112日には北斎散歩第二弾の両国編も開催。そのほか、ひらがなネットでは、こうした外国人と日本人が一緒に街歩きを楽しむイベントを定期的に開催しているそうです。みなさんも異文化交流を気軽に楽しんでみませんか? きっとちょっとした発見がありますよ。

 

Q.答え)3040

Q.答え)引っ越し

 

レポーター:岩本 恵美(いわもと えみ)

東京・下町生まれ、下町育ちのライター・編集者。Webメディアや新聞紙面の制作に約10年携わり、2016年よりフリーランスに。アートや音楽などカルチャー全般が好きで、食わず嫌いのない雑食系です。趣味は、東東京を中心とした街歩き。「すみゆめ」を機に、墨田区をどんどん開拓していきたいと思います。

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