レポート

銭湯でとびっきりのバカンスを!【2017年レポート】

2017.10.18~2017.10.22 | レポート

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企画名銭湯バカンス「似顔絵うちわ」「北斎タロット」「復活!湯屋将棋」
  • 団体名 : すみだクリエイターズクラブ
  • 開催日 : 2017年10月18日 (水) ~2017年10月22日(日)
  • 会場 : 御谷湯、さくら湯、薬師湯

「銭湯バカンス」と名付けられたこのイベントは、今年1月にも開催され、今回が第2弾となります。イベントを仕掛けるのは、すみだを拠点に活動するクリエイター集団「すみだクリエイターズクラブ」の面々。グラフィックデザイナーやWebデザイナー、写真家、イラストレーターなどなど、多彩なメンバーで構成された、いわばクリエイターの宝石箱です。そんな彼らが10月と11月の週末を中心に、墨田区の銭湯でちょっと変わったお楽しみを用意していると聞き、手ぬぐい片手に銭湯めぐりをしてきました。

まずは1軒目。墨田区石原3丁目にある「御谷湯」を訪ねました。こちらの湯屋は、2年前にリニューアルされたばかり。なんと天然温泉のお湯が堪能できる銭湯です。

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入口を抜けた先の休憩所に、何やら似顔絵を描いたうちわが並んでいます。「似顔絵うちわ」と題したイベントは、Webデザイナーや似顔絵師として活動する佐藤孝行さんによる企画。佐藤さんが似顔絵を描いた、世界にたった一つのうちわを手にすることができます。ひとっ風呂浴びて、出来上がったうちわで涼んで帰るなんて、なんとも粋な企画です。

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「ふだんは似顔絵入りの名刺などを作っていて、お客さんを目の前に似顔絵を描くことはないので、ダイレクトな反応があるのは面白いですね」と佐藤さん。あまりのそっくりさに、皆さん感嘆の声をあげるばかりです。

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時には、子どもたちから「なんで後ろの色(背景色)はこの色なの?」なんて素朴でストレートな疑問も投げかけられ、佐藤さんもたじたじに。

また、会場となる銭湯によっても、客層が違うとのことで、この日は子ども連れのファミリー層が中心。イベント開始からわずか1時間ほどで受付終了になるほどの人気で、幸運にもうちわをゲットできたお客さんが「家に飾ります」と言って、とても嬉しそうに帰って行かれたのが印象的でした。

 

続いて2軒目は、東京スカイツリーからほど近い、墨田区業平4丁目の「さくら湯」へ。薬風呂やシルクの湯など、8種類の湯が楽しめる銭湯です。

ここでは、「北斎タロット」が体験できるとのこと。入って右手にある休憩スペースの一角にタロットカードを手にした女性を発見。「北斎タロット」の企画者、Webデザイナーの前島昭美さんです。

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前島さんが手にしているタロットカードは、北斎の絵を使ったオリジナルのもの。タロットカードの意味に合わせて、前島さんが『北斎漫画』から絵柄を選び、区内在住のイラストレーター八九鰹さんに文字やあしらいなどを依頼して作ったのだそう。さらに、紙は紙工房 堂地堂、金紙は片岡屏風店のものと、すみだの素材を活かしたタロットカードでもあります。

占いは2種類。過去、現在、未来の流れを占うものと、具体的な悩みについて問題解決の糸口を占うもの。私は前者で仕事について占ってもらいましたが、過去の話には思い当たる節が…。恐るべし、北斎タロット! 未来についてはよい方向になりそうな結果が出ているので、かなり期待しちゃいます。

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他の皆さんはどんなことを占ってもらうのだろうと、しばらく見学していると、お風呂上りの方やこれからお風呂に入るという方が次から次へとやってきては、北斎タロットで占ってもらっていました。多かったのが仕事のこと。占い後の皆さんの顔はどこかすっきりとした表情になっていて、占いは何かしら人の心をほぐしてくれるものだと実感しました。ある意味、心の銭湯のよう。

 

最後に日を改めてやってきたのは、スカイツリーが目と鼻の先にある墨田区向島3丁目の「薬師湯」。ここの目玉は何といっても、日替わりの薬湯。その種類は100種類以上というから、毎日来ても飽きません。

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こちらのロビーでは、「復活!湯屋将棋」が行われていました。企画者はクリエイティブディレクターとして活動する三井浩さん。三井さんによれば、江戸時代の湯屋の2階には集会所があり、そこで湯上がりに将棋を指して盛り上がっていたのだとか。今回のイベントは、そのような場を平成の銭湯で再現してみようという試みです。

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将棋好きのマスターが営むイングリッシュパブ「イプクレス・ラウンジ」の協力のもと、ロビーには5面ほどの将棋盤が置かれ、自由に将棋を指すことができます。家族がお風呂から上がってくるのを待ちながら一局、なんて方も。真剣な眼差しで盤に向かっている人もいれば、リラックスしてビール片手に将棋を指している人もいて、終始和やかでした。三井さん曰く、薬師湯にはふだんから将棋盤が置いてあるので、湯上がりの対局はたまに見かける光景なのだそう。

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びっくりしたのは、小学生でもサラリと将棋を指し始めていたこと。「やるのはいいけど、かっこよくやってくれよな」と近所のおじいさんから指南を受けている様は微笑ましかったです。初心者もプロ並みの腕前の人も、小学生もお年寄りも、将棋を通じてコミュニケーションをしているようでした。

今回ご紹介したものは、「銭湯バカンス」のほんの一部。全部で10種のイベントがあり、今後開催されるものもあるので、気になった方は「すみだクリエイターズクラブ」のWebサイトをチェックしてみてください。同じ催しでも会場の銭湯が変われば、雰囲気がガラリと変わりそうですよ!

 

レポーター:岩本 恵美(いわもと えみ)

東京・下町生まれ、下町育ちのライター・編集者。Webメディアや新聞紙面の制作に約10年携わり、2016年よりフリーランスに。アートや音楽などカルチャー全般が好きで、食わず嫌いのない雑食系です。昨年に引き続き、彩り豊かな「すみゆめ」を生き生きとレポートしていきたいと思います。

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