関東大震災から100年、著しい被災から復興した隅田公園を舞台に、鎮魂の意を込めた踊りを捧げる「すみゆめ踊行列」。多彩な歌い手と演奏家による生演奏盆踊りで、ふらりと踊りの輪に加わったり、哀悼の舞を見つめたり、この地に蓄積されてきた出来事に心を添わせつつ過ごせる場を設けます。隣接する牛嶋神社では、北斎が疫病退散を祈念して絵馬を奉納したことに因み、隅田川の水で描くあぶり出し絵《天宇受売命再生乃図》を展示。魂を揺さぶる踊りで天照大神を誘い出したアメノウズメノミコトが芸能と鎮魂の神であることから、災厄からの再生を願うものです。人々がさまざまな表現に託した祈りと希望、共に感じ、伝えていく一日となります。
本番に向けて、踊りの練習会を行います。
10月9日(月・祝)、21日(土)17:30〜21:00
すみだリバーサイドホール(墨田区役所2階)
プロデュース岸野雄一(スタディスト)
出演者こでらんに~ with アズマリ(from Ethiopia)、ジンタらムータ+久下惠生、モノガタリ宇宙の会、モノラルミニプラグ、mmm、butaji、井手健介、さとうじゅんこ、町あかり、にゃんとこ、パピポンズ、片岡シン、山口屋左七、向島栄翠 ほか
「すみゆめ踊⾏列」(2022)撮影:⾦⼦愛帆
岸野雄一
東京藝術大学大学院映像研究科、美学校等で教鞭をとる。「ヒゲの未亡人」「ワッツタワーズ」などの音楽ユニットをはじめとした多岐に渡る活動を包括する名称としてスタディスト(勉強家)を名乗る。銭湯やコンビニ、盆踊り会場でDJイベントを行うなど常に革新的な場を創出している。2015年、『正しい数の数え方』で第19回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門の大賞を受賞。2017年、さっぽろ雪まつり×札幌国際芸術祭2017「トット商店街」に芸術監督として参加。
神楽殿であぶり出し実演と即興演奏を行います。
10月22日(日)14:00~/15:00~
※各回定員10名、先着順
演奏四倉由公彦(音楽、サウンドアート、郷土芸能愛好家)
水川千春
美術作家。1981年大阪生まれ。2006年~2014年まで移動生活。廃墟やアートプロジェクトなど、多数の滞在レジデンスに参加。国内外で展示多数。主な代表作として、自身の残り湯、温泉、雨、川、海などの水をつかったあぶりだし絵の作品。その他、残り湯でつくられる生のジュエリーシリーズなど。ライブであぶりだすパフォーマンスや、音楽や舞台とのコラボも行う。