葛飾北斎と、「里見八犬伝」作者の滝沢馬琴は、大の仲良しでした。一緒に暮らしたこともあり、北斎は、馬琴の黄表紙に、挿絵も描いています。北斎が生きた時代は「東海道中膝栗毛」で有名な十返舎一九や歌舞伎の戯作者、鶴屋南北も活躍しました。彼らは絵や物語を話題に語り合ったことでしょう。北斎の生涯と、その時代の作家が書いた「物語」を紹介します。