向島百花園では四季を通じ様々な季節の花が咲き乱れます。10月は菊が見頃になりまた晩秋の風情も感じられる、茶の湯には最適の季節です。この時期は「名残りの茶事」と申しまして残花を床の間に飾ったり抹茶もこれまで使っていた様々な銘柄のお茶を合わせてたてたり茶碗も欠けてしまったものを金で継いで用いたりという“侘び茶”の季節です。茶人の物を大切にする心や季節の名残りを惜しみ表現する感性を若い方達にも感じていただければと思います。