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Culture Dish ③排泄 伊沢正名 「まちなか培養」

プープランド
企画名Culture Dish
団体名:一般社団法人Token
開催日:2023年12月16日(土)13:00〜16:00(集合12:50)
※荒天の場合、翌17日に順延
会 場:たもんじ交流農園(墨田区墨田5-30-19/東武スカイツリーライン「堀切駅」「鐘ヶ淵駅」から徒歩約13分)

半世紀に亘りトイレを使わずに排泄をおこなってきた糞土師・伊沢正名さんによるこれまでの活動と、排泄物が菌の働きによって分解され自然に帰り、新たな命が生まれる循環の過程などのレクチャーを行います。人間と自然が切り離されてしまっている現代の状況を、自然の循環の中で欠かすことができない排泄物という切り口で根本から考え直し、人間―自然―街の新たな関係を想像してみます。菌を用いた土壌作りや落ち葉、野菜くずなどの廃棄物を活用した堆肥作りなど循環型の農業システムに取り組む、たもんじ交流農園さんを会場にレクチャーを実施し、その後周辺の街中にてフィールドワークを行います。

参加費

500円(要事前決済・先着順・定員に達し次第終了)

定員

20名

予約方法

予約サイトよりチケットをご購入ください。
https://token-artcenter.stores.jp/

伊沢 正名 Masana Izawa
1950年茨城県生まれ。トイレが人間と自然を切り離すものと考え、自然の循環に人間が参画する方法として1974年1月1日よりノグソを始め、現在に至るまで50年間継続。1990年には正しい野糞のしかたを確立。人と自然の共生社会を目指す糞土思想を広めるために茨城県桜川市で糞土塾を運営し、全国を回って講演会など各種講座やイベントを開催している。主な著書・共著書に『ウンコロジー入門』(偕成社)、『葉っぱのぐそをはじめよう』(山と渓谷社)、『くう・ねる・のぐそ』(山と溪谷社)、『うんこはごちそう』(農山漁村文化協会)など。

主催

一般社団法人Token

問い合わせ

info@token-artcenter.com

WEB

https://token-artcenter.com/pr/culturedish

Culture Dishとは

Culture Dishは、食を通して街を、あるいは街を通して食を見るプロジェクトです。食のプロセス:「摂取」、「消化」、「排泄」にテーマを分け、それぞれアーティスト・柴田祐輔、茶文化コミュニティ・茶酔、糞土師・伊沢正名による体験型のパフォーマンス、レクチャー、フィールドワークをすみだの街中で展開します。

食物を摂取することの直接の目的は、生物学的なことであって、食物は身体エネルギーとなり必要な栄養素を補うものだということは容易にわかる。しかし同時に、現実の食物摂取行動が、社会的、宗教的、生物的刺激と文化的刺激の両方に対する反応として、また食事を、生物的欲求と社会的欲求の両面を満たすものとして認識することは、必然的に栄養に関する研究が、すぐれて生文化的な課題であるということを示すものである。
出典:「食と栄養の文化人類学 ヒトは何故それを食べるか」(中央法規出版株式会社)Paul Fieldhouse著、和仁皓明訳

グローバル化の中で、巨視的にはどこもコピペしたような風景が広がる東京でも、仔細に見入ればエリアによって固有の文化が息づいていることに気づきます。例えば食べ物では、隅田川沿い下町エリアの居酒屋に入れば「キイロ」なるアルコール飲料が地元常連の間で盛んに飲まれているし、江戸時代に脂が多くて客には出せなかったマグロのトロを食べる方法として開発された江戸庶民の味・ねぎま鍋や、当時一帯が海だった江東区のあたりでよく採れたアサリと白米を炊き込んだ深川めしなんかもよく供されている。

これらの料理が生まれ、普及し、目の前の皿の上に乗るまでの背景には、街の文化、歴史、風土、そして人々の精神性が疑いなく存在しています。だから、私たちはその料理を通して丸ごと街とその文化を食べているとは言えないでしょうか。文化が食を規定する一方で、食もまた私たちの身体と意識、そしてその延長にある街とその文化を変容させます。食と文化は関係しながら変化し合っているのです。

本企画では、食のプロセス:摂取すること、消化すること、排泄すること をすみだ周辺の街やその文化の関連において考え、アーティストらによる体に直に働きかける少し変わった形式による発表を行います。これらの作品や活動を通じて、生を支える「食」と「街」を私たち自身の手で耕し=colere(cultureの語源)、生きていることを実感する機会となればと思います。

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