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Culture Dish ②消化 茶酔 「流流点点」

茶酔の会 at 棒ビル 撮影:菊地翼
企画名Culture Dish
団体名:一般社団法人Token
開催日:2023年12月10日(日)13:00〜16:00(集合12:50)
会 場:黄檗宗 牛頭山 弘福寺(墨田区向島5-3-2/京成線・都営浅草線・半蔵門線 押上駅徒歩約15分)

消化を摂取と排泄の間に食べたものによって身体や意識が変容する時間と捉え、茶文化コミュニティ・茶酔によるお茶会を行います。今回、茶酔は川の流れを体内における流れ(食物消化や血流)に重ね、墨田区に隣接する隅田川に着目しました。古代、隅田川等によって運ばれてきた土砂が河口に堆積して砂洲が形成され、それが現在のすみだの土地の基盤になったといわれています。茶酔は隅田川を含む荒川水系の起点、そして源流を目指し遡るフィールドトリップを行い、それらを喫茶に反映していきます。すみだの土地を作った隅田川の源流を目指す旅は、すみだの源流を探すことにほかならないのかもしれません。茶文化が仏教と共に中国から日本へと流入したルーツから着想し、押上の弘福寺さんを会場に実施いたします。

参加費

1500円(要事前決済・先着順・定員に達し次第終了)

定員

20名

予約方法

予約サイトよりチケットをご購入ください。
https://token-artcenter.stores.jp/

茶酔 Ochayoi
映像作家・菊地翼、茶人・後藤桂太郎、編集者・坂間菜未乃、吉田芽未の4人からなる茶文化コミュニティ。何煎も何煎も熱茶を飲み続けることによって、カフェインやミネラル、温熱効果でリラックスしながら覚醒する現象「お茶酔い」を軸に、茶具制作、茶会、ポッドキャスト、ZINEなどの様々な活動を展開している。2021年7月に、湧水を採取してその場で茶を飲む「お茶酔いポッドキャスト」をスタート。2022年から中国茶具「茶盤」を製作し、吉田山大茶会2023 出店。2023年にお茶酔いWS「茶酔の会」「茶酔二会」を京都・VOU bldgで開催。

主催

一般社団法人Token

問い合わせ

info@token-artcenter.com

WEB

https://token-artcenter.com/pr/culturedish

Culture Dishとは

Culture Dishは、食を通して街を、あるいは街を通して食を見るプロジェクトです。食のプロセス:「摂取」、「消化」、「排泄」にテーマを分け、それぞれアーティスト・柴田祐輔、茶文化コミュニティ・茶酔、糞土師・伊沢正名による体験型のパフォーマンス、レクチャー、フィールドワークをすみだの街中で展開します。

食物を摂取することの直接の目的は、生物学的なことであって、食物は身体エネルギーとなり必要な栄養素を補うものだということは容易にわかる。しかし同時に、現実の食物摂取行動が、社会的、宗教的、生物的刺激と文化的刺激の両方に対する反応として、また食事を、生物的欲求と社会的欲求の両面を満たすものとして認識することは、必然的に栄養に関する研究が、すぐれて生文化的な課題であるということを示すものである。
出典:「食と栄養の文化人類学 ヒトは何故それを食べるか」(中央法規出版株式会社)Paul Fieldhouse著、和仁皓明訳

グローバル化の中で、巨視的にはどこもコピペしたような風景が広がる東京でも、仔細に見入ればエリアによって固有の文化が息づいていることに気づきます。例えば食べ物では、隅田川沿い下町エリアの居酒屋に入れば「キイロ」なるアルコール飲料が地元常連の間で盛んに飲まれているし、江戸時代に脂が多くて客には出せなかったマグロのトロを食べる方法として開発された江戸庶民の味・ねぎま鍋や、当時一帯が海だった江東区のあたりでよく採れたアサリと白米を炊き込んだ深川めしなんかもよく供されている。

これらの料理が生まれ、普及し、目の前の皿の上に乗るまでの背景には、街の文化、歴史、風土、そして人々の精神性が疑いなく存在しています。だから、私たちはその料理を通して丸ごと街とその文化を食べているとは言えないでしょうか。文化が食を規定する一方で、食もまた私たちの身体と意識、そしてその延長にある街とその文化を変容させます。食と文化は関係しながら変化し合っているのです。

本企画では、食のプロセス:摂取すること、消化すること、排泄すること をすみだ周辺の街やその文化の関連において考え、アーティストらによる体に直に働きかける少し変わった形式による発表を行います。これらの作品や活動を通じて、生を支える「食」と「街」を私たち自身の手で耕し=colere(cultureの語源)、生きていることを実感する機会となればと思います。

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